大阪からはじまるあ新しい農のカタチ

「Osaka City Farmers」では、市内農業の核となる先進的な農業者によるネットワーク形成や、兼業農家等を主な対象とした農業生産技術を学ぶ機会の提供及びやる気と実力を備えた農業者の創出・育成することによる市内農業の振興発展を目的に、平成26年度から実施してきた「大阪市都市型農業振興事業」での取り組みや、大阪市内農業の可能性や魅力を紹介しています。
市内農業の『今』を多くの方に知っていただき、生産者と消費者の距離を近づけていければと考えています。
大阪の農業の『未来』について、ぜひ一緒に考えていきましょう。

「大阪しろな」が育つ畑(住吉区)

大阪市の農業の今をみる

本事業の取り組みをみる

大阪市の農業のこと

「大阪市のイメージは?」と聞かれると、オフィス街や繁華街、住宅地などがほとんど。
新鮮で品質の高い野菜やお米をつくる市内農業の魅力や、
現在抱えている課題についてご紹介します。

平野区の住宅街にある美しく耕された畑

難波や梅田といった都市部にとても近いことが、大阪市農業の一番の特徴です。大消費地や、多くの人が暮らす住宅地に農地が近いことによって、様々な都市農業だからこそできることが考えられます。
まずは、そんな大阪市農業の可能性を多くの方に知っていただき、「こんなこともできるんだ!」と夢を膨らませてもらいたいと思っています。
そして農家と市民の距離が少しずつ近づいていくことによって、新しい農業のカタチが見えてくると考えています。

大阪市内農業の6つの可能性

  • 実りを感じる緑地空間

    都会の中で緑を感じるためにも、都市農園は重要です。四季折々の作物を見るのはもちろん、土に触れる機会を身近で生み出すことができます。

  • 教育や農業体験の場

    農家に協力してもらうことによって、こどもたちが農を通じて命の大切さを学んだり、農に興味のある方が農業を気軽に体験することができます。

  • 新鮮な野菜が身近にある

    農地が近くにあるということは、運ぶ時間も短くて済むということ。農家が直接販売することもでき、採れたての野菜が都会に住みながらでも手に入ります。

  • コミュニティの創出

    農や食は世代を超えた関心ごとなので、興味がある市民同士はもちろん、農家とつながるコミュニティをつくることができます。

  • 防災機能

    災害時、流通が途絶えスーパーなどから食材がなくなったとしても、畑で自分たちの作物を育てることもできます。資材置き場としても活躍します。

  • 食文化の継承

    「なにわの伝統野菜」など、農家の方々が種を守り継ぎ、大切に育ててきた魅力ある食文化を未来に継承することができます。

大阪の食文化を伝える「なにわの伝統野菜」

「大阪市なにわの伝統野菜」は100年以上前から大阪市で栽培されていたという文化的な背景を持ち、昨今では薄れてしまった季節と昔の大阪の味を感じさせる野菜です。
生鮮野菜の販売のみならず、漬物やお菓子などの食料加工品も大阪のお土産として親しまれています。またレストランメニューの素材としても利用され、地元野菜として人気です。
一度無くなった伝統野菜を復活させることは難しく、昔ながらの味や食感を未来に残すために丁寧に守っていく必要があります。

  • 田辺大根

    田辺大根

    田辺地区の特産であった白首大根。末端が丸く膨らんだ円筒形。味は甘みに富み、柔らかできめ細やかな食感。

  • 田辺大根

    金時人参

    江戸時代から浪速区付近でよく作られており、「大阪人参」と呼ばれていた。身は柔らかく、甘く香り高い。

  • 田辺大根

    毛馬胡瓜

    先端は、淡い白緑色をしており、独特の苦味がある。歯切れが良く、奈良漬けに重宝されていた。

  • 田辺大根

    天王寺蕪

    天王寺付近が発祥。純白で扁平型をしており、甘みが強くきめ細やかな肉質が特徴。浅漬や粕漬にすると絶品。

  • 田辺大根

    大阪しろな

    天満橋付近で多く栽培され、現在も多く栽培されている。株元は鮮明な白色の平軸となっている。

  • 田辺大根

    玉造黒門越瓜

    大阪城の玉造門付近が発祥地。果実は約長さ30cm の長円筒型。8 ~ 9 本の白色の鮮明な縦縞模様が特徴。

  • 田辺大根

    勝間南瓜

    小型で縦溝とコブが多い外見。粘り気が多い。皮は薄緑色だが、熟して甘みが増すと赤茶色になる。

  • 田辺大根

    源八もの(芽じそ)

    北区源八付近で栽培されていた。独特の香りと色合いをもつ。現在、大阪市内では栽培されていない。

市内農家の数は934戸

高齢化や後継者不足により農家は年々減少しています。農家の減少は、大阪市の農業を守るためにも、喫緊の課題となっています。市内農家の1/3は後継者が決まっておらず、これまでの家族内での農業経営の維持が難しくなりつつなってきています。

5年間で69戸の農家が減少

市内農地の面積は96.74ha

大阪市内の農地は、平野区、東住吉区、鶴見区などの周辺区に集中しています。市内農地の総面積は年々減少し、100haを下回っています。また、小さな農地が点在するように散らばっているため、農作業の効率が悪く、生産するためのコストが大きくなってしまいます。

大阪市の農業を守り、貴重な農地を未来につなげていくために
大阪市農業の可能性や魅力を引き出し、課題を解決していきます。
そのために全国の都市農業の実践者や、専門家を交え、
様々な知恵や技術を学ぶ2つの取り組みをおこなっています。

「なにわの農業塾」では、大阪市内の農業者を対象に、より先進的な知識や技術を身につけ、市内農業の発展をめざして様々な分野の専門家と共に学び考える活動を行います。

2015年1月〜3月、全5回実施。都市農業と違う分野の視点が交わることで生まれる可能性を探りました。テーマは、「地域コミュニティ」「6次産業化」「体験農園」「食」「教育」の5つで、それぞれ専門家を招いての講演と、専門家と参加者が一体になっての議論を行いました。

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2016年1月〜3月、全6回実施。大阪市内農業の現状の問題や可能性を踏まえ、発展的な都市農業を実現するために、いかに儲けていくことができるかを掘り下げます。「直販開拓」「担い手育成」「体験農園」「小規模高収益」「農業者ネットワーク」の5 つのテーマと、最終回では、前5回の内容も踏まえながら集団コンサルティングを実施。

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都市部で持続的な農業経営を実践されている方、
新しい農のカタチに取り組む先進者の取り組みから学び、
農家、就農を考えている方などと共にこれからの農業について議論を深めます。

農のカタチカフェ

「カタシモワインフーズ」の高井利洋さんと一緒に、これからの大阪の農のカタチを考えました。ワインづくりを通して柏原のまちを元気にする取り組みを実践している高井さん。その道のりと今、そして未来の展望についてお話をお伺いしました。

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大阪「農のカタチ」セミナー

大阪市内農業を盛り上げるためには、市内農業者、飲食・販売事業者、農に関心のある市民等がつながり、分野を超えたアイデアを創り出すことが必要です。大阪市の消費者と生産者が近い特徴を活かすことで、どんな可能性があるでしょうか。現役やこれから就農する農業者が、持続可能で儲かる都市農業を実践していくために大阪市ならではの、農業の新しいカタチについて議論を深めます。

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その他にも、大阪市では市内農業振興のために様々な取り組みを実施しています。詳しくはこちらからご覧ください。

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