都市ならではの商品のあり方

(なにわの農業塾2015 第2回「6次産業化」 2015.2.4)

農+地域コミュニティ

作物価格の低迷・販路の不足などから、作物の価値を高めるために6次産業化が全国的にも推進されています。これは、農地が狭い大阪市内においても重要です。
また、最近では大阪市の街なかで多くのマルシェイベントが行われています。大阪・心斎橋で生産者と消費者をつなぐ「大阪ぐりぐりマルシェ」を運営する山内さんに、大阪市内における「6次産業化」の動きや可能性についてお話しいただきました。

農+地域コミュニティ

自らが生産している作物でどんな商品がつくれるのか?実際つくられた商品を囲んで議論を展開しました。

6次産業化とは?

第一次産業従事者の収入をあげることを目的の取り組みです。農林水産物を生産・卸販売するだけではなく、生産から販売までの工程に生産者が関わり、生産物や加工品をさらなる価値がある形で販売する農業経営のかたちです。
また、直売所をつくったり、農業体験ツアーや、農業体験農園を開設するなども6次化に含まれます。

消費者が近い大阪市の特徴を活かした、
多種多様な人が集う、まちならでは農の展開を。

市内の農地は狭く、農作物の販売だけでは経営を成り立たせることは難しいです。そのため、農業をしながら別の収入源をもつ兼業農家が多いという現状があります。
私は、そういった課題に対し、生産した野菜に付加価値をつけて販売する「6次産業化」を推進し、農家の収入を増やすサポートをしています。
私が実行委員をつとめる「大阪ぐりぐりマルシェ」では、農家だけでなく食品関係や雑貨店など約30ブースが出展し、出展者同士の出会いや交流の場となっています。このような場を通して、生産者と多分野の専門家とが出会い繋がることで、新しい発想や商品が生まれることを狙いとしています。

農+地域コミュニティ

生産者と消費者がテーブルを囲み、都市に住む人のニーズや、これまでにない新しい商品とは何か?グループに別れてプランを考えました。

様々な事業者との連携によって商品を生み出す

大阪市内は農村地域と違い、消費者がすぐ近くにいるので販売には困らないと思います。
農家一人では、新しい商品を作り出すことは難しくても、他の加工場や野菜販売できるお店と協力したり、自分と異なった専門家とコラボレーションできる環境が大阪にはあります。
そういう取り組みが増えれば、市内で暮らす私たちも、農家の想いのこもった新鮮な野菜を手に入れやすくなります。

農+地域コミュニティ

最後には各グループごとに、実際の農園の運営状況からみて最も効果的なプランを発表し、アイデアを共有しました。

山内 美陽子

guest’s profile

山内 美陽子さん

大阪ぐりぐりマルシェ運営 / 6次産業化プランナー 
http://www.soraniwa.net
「まちとむらをつなぐ」「都会で里山」をコンセプトに、農家と都市に住む人々をつなげるさまざまな仕掛けやマルシェを運営。自宅の一部を「谷町空庭」として開放し、屋上の菜園ではみんなで農作業を楽しむ「空庭畑部」がある。また農家の「こうしたい」をかなえる、6次産業化プランナーとしても活動中。

2016.2.8
from "Osaka City Farmers Report 2015"

都市で実現できる、農家と市民の新しい関係

一覧へ戻る

農業体験農園で農地の価値をあげる

Top