農業体験農園で農地の価値をあげる

(なにわの農業塾2015 第3回「農業体験農園」 2015.2.18)

農+農業体験農園

大阪市内農業では農地の保全や、安定した農業経営が大きなテーマとなっています。
一方で都市住民にとって、「暮らしに農を取り入れたい」というニーズが高まりつつあり、休日に市外まで出かけて農を体験する人が増えています。そのため都市に暮らしながら農のある暮らしを味わえる「体験農園」が注目されています。
土地活用の方法として「体験農園」の運営・コンサルティングを行う鈴木さんから、市内農業における体験農園の可能性についてお話しいただきました。

農+農業体験農園

ワークを交え、都市農地がもつ本来の価値についてそれぞれ考えました。

農業体験農園とは?

農家の畑の一部を使って、市民が農家の指導のもと、野菜の栽培から収穫までを体験できる仕組みです。農家がサポートしてくれるので、知識や道具がなくても気軽に農業を体験できるのが人気で、農家とも親しくなれるのが特徴です。

農地の価値をもっとあげないと、
まちが駐車場だらけになってしまう。

大阪市内農家のほとんどが兼業農家です。その中でも家族で食べる分だけを栽培している方が多いのが現状です。そうならざるを得ない状況が大阪市にはあります。
都市部の土地の価値について考えると、市民農園、駐車場、トランクルーム、賃貸アパート、この中で最も価値が低いのは市民農園なんです。トランクルームは、3㎡あたり12,000円/月です。一方で市民農園は、20㎡あたり平均で2,900円/月にしかなりません。
同じ土地でも市民農園だと、安くないと人が集まらないのが現状なんです。

農+農業体験農園

鈴木さんと共同でオーガニックワンを運営されている清水さん。

様々な事業者との連携によって商品を生み出す

私たちは、価値を高める方法として体験農園が有効だと考えています。市民農園と違い、農家が栽培しているところに市民が参加するので、利益がその分多くあがります。
そこに、市民が求める付加価値をもっとつければ、価値をさらに高められる。
採れたれ野菜をすぐ調理できるキッチン、みんなでカフェ営業にチャレンジできたり、そこでしか味わえない体験をつくっていくことが重要です。
市内に体験農園が増えると、気軽に農業のプロから野菜づくりを学ぶことができることになります。

農+農業体験農園

既に野菜の販売以外でも農地に市民を呼ぶ活動を行っている農家さんも。農業体験農園を導入していくためのステップについて話し合いました。

鈴木 健太郎

guest’s profile

鈴木 健太郎さん

株式会社オーガニックワン 代表 
http://www.organic1.co.jp
1973年東京生まれ。東京農業大学卒業後、山梨県庁に農業改良普及員として入庁。その後外資系農薬メーカーに転職。2014年5月に株式会社オーガニックワンを設立し、初めての方でも気軽に始められる街中での農業体験サービスの提供を始める。

2016.2.8
from "Osaka City Farmers Report 2015"

都市ならではの商品のあり方

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